韓国が独自開発した国産ロケット「ヌリ号」が21日、南西部全羅南道・高興の羅老宇宙センターから初めて打ち上げられた。参観した文在寅大統領は、搭載されたダミー衛星の分離までは成功したものの、軌道投入は「未完の課題として残った」と述べ、失敗したと説明した。
ただ、重量1トン以上の実用衛星を自力で打ち上げられる世界で7番目の国になったとの認識を示し「素晴らしい成果を収めた」と強調した。こうした技術は日米や中ロなどが保有している。
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20日、発射台に移動する韓国の国産ロケット「ヌリ号」(ロイター)
ヌリ号は全長47・2メートル、総重量200トンの3段式で、液体燃料を使用。1・5トン級の重量の実用衛星を低軌道に投入する能力を有する。2010年3月に開発が始まり、政府機関の韓国航空宇宙研究院や民間企業300社以上が参加してきた。(ソウル共同)