羽生、目標は「4回転半」 フィギュアGPシリーズ22日開幕

羽生結弦
羽生結弦

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズは22日(日本時間23日)、第1戦のスケートアメリカ(ラスベガス)で開幕する。男子は羽生結弦(ゆづる)(ANA)や宇野昌磨(トヨタ自動車)、鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)らが世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(米国)に挑む。女子は大技を繰り出すロシア勢に、日本勢がどこまで食い込めるか。男女各3枠ある北京冬季五輪出場権を懸けた戦いも本格化する。(久保まりな)

羽生は昨季、新型コロナウイルス禍による感染リスクを考慮し、GPシリーズを欠場した。2年ぶりの参戦となる今季は第4戦NHK杯(11月12、13日、東京)と第6戦ロシア杯(同26、27日、ソチ)に出場。北京五輪出場を目指すかは明言していないが、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の完成を一番の目標に掲げ、「そこに向かって今、全神経と全気力を使っている」という。

宇野はフリーで4回転4種類5本の高難度構成で挑む。昨季の世界選手権2位の鍵山は今季新たに4回転ループを組み込み、難易度を上げた。大技の4回転ルッツを跳ぶ佐藤駿(フジ・コーポレーション)も上り調子。海外勢ではチェンが頭一つ抜けており、日本勢とチェンとの争いになりそうだ。

女子は全日本選手権2連覇の紀平(きひら)梨花(トヨタ自動車)が今年7月に右足首を痛めた影響で、第2戦のスケートカナダ(29、30日、バンクーバー)を欠場する。第4戦NHK杯に向け、回復具合が不安視される。2018年平昌五輪6位の坂本花織(シスメックス)は新演目のフリーでどこまで完成度を上げられるかがカギ。平昌4位の宮原知子(さとこ)(木下グループ)は「自分の滑りをのびのび楽しみたい」と意気込む。今季初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた樋口新葉(わかば)(明大)や三原舞依(シスメックス)も実力がある。

シニア1年目の松生(まついけ)理乃(愛知・中京大中京高)、3回転半が武器の河辺愛菜(まな)(木下アカデミー)は勢いがある。海外では複数の4回転を組み込むロシア勢が強敵で、日本勢がどこまで食い込めるか。シリーズで男女の上位6人がGPファイナル(12月9~11日、大阪)に進出する。