英国、中国、台湾と、今年に入り環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入申請が相次いでいる。もともとは通商における「対中包囲網」の構築を狙い、日米などが主導して進めてきた複数国参加の経済連携協定だが、肝心の米国は途中で離脱。その間隙(かんげき)を縫って逆に中国が触手を伸ばしてきた格好だ。ハイレベルな自由貿易ルールを維持したまま枠組みを拡大していくために日本が果たす役割は大きく、今後の交渉の行方に注目が集まる。
■台湾に猛反発
「中国の加入申請を称賛、歓迎する。中国側と意思疎通を続けることを望む」