世界文化賞、NYで伝達式 米国の現代美術家タレル氏にメダル贈呈

19日、米ニューヨークで、世界文化賞の顕彰メダルを受け取った現代美術家のジェームズ・タレル氏(右)と在ニューヨーク日本総領事の山野内勘二大使(平田雄介撮影)
19日、米ニューヨークで、世界文化賞の顕彰メダルを受け取った現代美術家のジェームズ・タレル氏(右)と在ニューヨーク日本総領事の山野内勘二大使(平田雄介撮影)

【ニューヨーク=平田雄介】第32回「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)で、彫刻部門の受賞者となった現代美術家、ジェームズ・タレル氏(78)に対する顕彰メダル伝達式が19日、ニューヨークの日本総領事館の大使公邸で行われた。

式典では、常陸宮殿下がメッセージを寄せられ、山野内勘二総領事・大使が代読した。常陸宮殿下はこの中で「本来なら東京でお目にかかり、メダルをお渡ししたかったが、新型コロナウイルス感染の影響で授賞式が中止となり誠に残念です」と述べ、「このたびの受賞、心よりお祝い申し上げます」と表明された。

その後、山野内氏はメダルをタレル氏に授与。タレル氏は「建物が居住者を失えば朽ちていくように、芸術も支援がなければ廃れます。私の作品を受け入れ支えて下さった皆さまは重要な文化の守り人です」と感謝の言葉を語った。

タレル氏は米ロサンゼルス生まれ。光と知覚の関係を探求する創作活動を続けてきた。世界各地で手掛けた作品は「見る人の知覚力を引き出す」と高く評価されている。日本のファンも多く、香川県・直島の「地中美術館」と「南寺」、金沢21世紀美術館、新潟県十日町市の「光の館」などに常設作品がある。

世界文化賞は例年、東京で授賞式典を行っているが、今回は新型コロナの世界的流行により、受賞者の居住国での顕彰メダルの伝達式に切り替えられた。