「マグマ上昇なら活動長期化も」阿蘇山噴火で専門家

黒煙を上げ噴火する阿蘇山=20日午前11時43分(気象庁ライブカメラから)
黒煙を上げ噴火する阿蘇山=20日午前11時43分(気象庁ライブカメラから)

20日午前に噴火した熊本県の阿蘇山では6日前にも小規模な噴火があり、活発な活動が続いていた。専門家は「マグマが上昇している場合、火山活動が長引く可能性もある」と指摘し、地殻変動の状況を注視する必要があるとの見方を示した。

平成28年10月にも爆発的な噴火が発生していた阿蘇山。直近では、今月14日早朝に昨年6月以来となる噴火があった。その後、火山ガスの放出量が比較的多い状態が続き、気象庁が注意を呼びかけていた。

この日の噴火について、東京大地震研究所の大湊隆雄教授(火山地震学)は「詳しいデータがないので何とも言えないが、火砕流が発生していることから、それなりの規模だったといえる」と解説する。

噴火は午後2時すぎに一旦止まった。大湊氏は「激しい噴火の場合は、途切れなく勢いが増していくことが多い」とし、状況が急激に悪化する可能性は低くなったとの認識を示した。

一方で、「マグマが地表近くに上昇してきているのであれば、今後も活動の規模が拡大し、長期化する可能性がある」と指摘。「周辺のGPSのデータなどから、地殻変動の様子を見極めることが重要だ」と話した。