この人この一票

苦しい中小、経済立て直しを 「串かつだるま」代表・道頓堀商店会会長 上山勝也さん(60)

「串かつだるま」代表・道頓堀商店会会長の上山勝也さん=大阪市浪速区(沢野貴信撮影)
「串かつだるま」代表・道頓堀商店会会長の上山勝也さん=大阪市浪速区(沢野貴信撮影)

新型コロナウイルス下で行われる今回の衆院選。これからの政治に何を望むのか、困難な時代を生きるさまざまな人に投票にあたって重視する点や新政権に力を入れてほしいことを聞いた。

新しい政権が発足したばかりのタイミングで選挙をしなければならないのは少し無駄な気もするが、ともあれ、衆院選後に発足する新政権が真っ先に取り組まねばならないのは、新型コロナウイルス禍の収束に向けた施策と、経済の立て直しだ。コロナ禍でも一部の大企業は収益を上げているが、中小企業の大半は苦しんでいる。私自身も串かつチェーンを運営しているが経営は厳しい。

さらに、新政権には規制緩和も強く求めたい。各種の規制は新たな事業展開の障害となるからだ。

私どもが店舗を構える大阪・道頓堀は、国内の観光客はわずかに回復したが、外国人客は消えたままだ。行政は飲食店の営業時間制限の緩和を進めるが、客が戻る見通しは立っていない。行政には観光客の回復を図る施策も同時に進めてほしい。

これまで政府は、コロナ対策を一生懸命やってきたと思う。ただ、飲食店でワクチン接種の証明書を見せた客を入店させる実証実験などは、少し無理があるのではないだろうか。

まずお客さまに対して、証明書が必要という事前の周知がしっかりなされるのか疑問だ。また、証明書提示の手間を考えて客が来なくなるリスクがあるのに、実験協力店への補助金額はリスクに見合った額とは言い難い。われわれは今までさまざまな行政の施策を順守してきた。今後も協力はしたいが、実証実験をやるなら飲食業界の意見もしっかり踏まえてほしい。

大阪では令和7年の大阪・関西万博の開催や、統合型リゾート施設(IR)の誘致など飲食を含めた多様な業界にチャンスがある。政治にはその機会をしっかりと生かせるような施策を打ち出してほしいし、そのために一票を投じたい。

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