フィギュア日本女子、トリプルアクセル時代へ 挑戦4人、成功カギ「飛距離」にあり

ジャパンオープンでの樋口新葉の演技。冒頭にきれいなトリプルアクセルを跳んだ=10月2日さいたまスーパーアリーナ(桐原正道撮影)
ジャパンオープンでの樋口新葉の演技。冒頭にきれいなトリプルアクセルを跳んだ=10月2日さいたまスーパーアリーナ(桐原正道撮影)

フィギュア女子で、大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶ選手が増えている。2日に行われたフリーのみを演技する「ジャパンオープン」で、出場6人中4人が挑戦し、2人が成功した。2022年北京冬季五輪を控える勝負のシーズン。約4カ月後に迫った大舞台を見据え、日本の女子が進化を遂げている。

ジャパンオープンで成功させたのは、2018年世界選手権2位の樋口新葉(わかば)(明大)と、20年ユース五輪4位でシニア2年目の河辺愛菜(まな)(木下アカデミー)だ。

昨季からプログラムに組み込む樋口は、冒頭できれいにトリプルアクセルを着氷。出来栄え点(GOE)で2・40点の加点を引き出し、「よかった」と喜んだ。河辺は優勝した19年全日本ジュニア選手権以来の成功となった。最近、自身に合った跳び方が見つかったといい、翌週の近畿選手権ではショートプログラム(SP)でも成功させた。ジャンプが3つしかないSPで3回転半を入れ、「自信につながった」と納得顔だった。

ジャパンオープンでの宮原知子の演技=10月2日、さいたまスーパーアリーナ(桐原正道撮影)
ジャパンオープンでの宮原知子の演技=10月2日、さいたまスーパーアリーナ(桐原正道撮影)
ジャパンオープンでの松生理乃の演技=10月2日、さいたまスーパーアリーナ(桐原正道撮影)
ジャパンオープンでの松生理乃の演技=10月2日、さいたまスーパーアリーナ(桐原正道撮影)

ジャパンオープンでは、18年平昌五輪4位の宮原知子(木下グループ)、20年全日本ジュニア覇者でシニア1年目の松生(まついけ)理乃(中京大中京高)の2人も果敢に挑んだ。いずれも回転が足りず、2回転半の扱いとなった。それでも松生は試合で初めて片足で降り、「全然回転は足りないが、一歩前進はしたかな」と手応えを語った。

アクセルは6種類のジャンプの中で唯一、前向きに踏み切る。正面に向かって跳ぶ恐怖心がある上、他のジャンプよりも半回転多いために難しいとされている。3回転半の基礎点は8・0点で、2回転半(基礎点3・3点)の2倍以上あり、3回転ルッツ(同5・9点)より2・1点高い。

1992年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりさんが世界で初めて成功。その後は、2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さん、全日本選手権2連覇の紀平梨花(トヨタ自動車)の〝代名詞〟となった。だが、国際スケート連盟(ISU)公認の大会で成功させた選手は多くない。

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