熊本県・阿蘇山の中岳(1506メートル)の第1火口で20日午前に発生した噴火で、気象庁は火山活動が高まっており、火口からおおむね2キロの範囲で引き続き噴石や火砕流に注意するよう呼び掛けた。同県阿蘇市によると、噴火発生時の登山者は11人で、全員の下山を確認。けが人の情報はないという。
気象庁によると、阿蘇山の噴火で火砕流が発生したのは平成28年10月以来。火口から西約3キロの阿蘇火山博物館では数十人が建物内に避難したが、警察官の誘導で安全な場所に移動した。
噴火は20日午前11時43分に発生。火砕流は火口の西約1・3キロに達した。噴煙は火口縁上約3500メートルまで上がり、東方向へ流れた。気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。