韓国軍合同参謀本部は19日、北朝鮮が同日発射した飛翔(ひしょう)体について、弾道ミサイルとの分析を明らかにした。潜水艦の造船所がある東部の新浦(シンポ)付近から発射されており、北朝鮮が新たに開発した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験に踏み切った可能性も指摘されている。
合同参謀本部によると、ミサイルは1発で、19日午前10時17分ごろ(日本時間同)、新浦付近から発射されたのが補足された。
韓国メディアは、韓国軍関係者の話として、発射されたのはSLBMと推定されるとの見方を伝えた。
北朝鮮は今年1月の軍事パレードで新型SLBM「北極星5」を公開するなど、SLBMの開発を推進してきた。
韓国は9月15日にSLBMの発射実験に成功したと発表しており、今回のミサイルがSLBMなら、北朝鮮が韓国に対抗する狙いもありそうだ。(ソウル 桜井紀雄)