衆院選千葉 混戦の6区、拉致「失言」生方氏は無所属で出馬

候補者の第一声に拍手を送る支持者=19日、千葉県松戸市(江田隆一撮影)
候補者の第一声に拍手を送る支持者=19日、千葉県松戸市(江田隆一撮影)

19日公示された衆院選の千葉6区には、日本維新の会の新人、藤巻健太氏、自民党前職の渡辺博道氏、共産党新人の浅野史子氏、無所属前職の生方幸夫氏の4人が立候補した。北朝鮮による拉致被害者について「死んでいる」と失言し、立憲民主党千葉県連代表を辞任した生方氏は、無所属での出馬となった。渡辺、生方両氏の前職同士の一騎打ちとみられていたが、生方氏の失言の後、藤巻、浅野両氏が選挙区を変更して挑戦したため、混戦模様となっている。

公示直前に千葉2区から選挙区を移した藤巻氏は、6区での活動経験はなく、19日午後4時半からの松戸駅西口での演説が第一声。

藤巻氏は、「国会議員のうち40歳未満は約5%。自分が立候補することで、有権者の選択の幅が広がった」と若さを強調。「幼稚園・保育園から大学まで教育を無償化するほか、既得権益と戦う成長戦略で、日本を強くする。若い世代の声を国会へ届ける」と、夕暮れの駅前から帰宅を急ぐ市民に支持を訴えた。

渡辺氏は、午前11時から松戸駅西口デッキで約100人を前に第一声。地元市議など自民、公明関係者の激励に続き、「コロナ後の新しい時代をどう築くかが問われている選挙で、命と暮らしを守ることが求められる」と指摘。少子化対策について、「妊娠から教育まで、一貫した政策に取り組む。自公政権ならばそれができる」と強調。「拉致被害者帰国を求める声を松戸から発信したい」とも述べた。

浅野氏は午前10時半から松戸駅東口デッキで出発式を開き、共産党の県議や市議も駆け付けた。浅野氏は「憲法違反が繰り返され、政治家の私物化が続けられ、説明責任を果たすといっても説明しない。コロナにかかっても自己責任と言わんばかりの原則自宅療養が続けられており、政治の責任放棄だ」とこれまでの政権を批判した。

また、「安心して子育てができる、働き盛りの方々がゆとりを持って働くことができる社会。そして、憲法を守る政治を実現させていきましょう」と訴えた。

生方氏は午後1時から松戸駅東口デッキで第一声。冒頭、「この選挙の一番大きな争点は、与野党の差が大きすぎる現状を変えていくこと」と述べ、「日本の賃金が30年も上がらなかったのは、自民党の失政だ」と政権を批判した。

「470兆円ある企業の内部留保に課税し、年間10%ずつ賃金を引き上げる。そうすれば10年後には(平均年収は)1千万円を超える」とした。「投票率が10%上がれば政権交代が起こると確信している」と訴えた。北朝鮮による拉致被害者をめぐる失言への言及はなかった。

(江田隆一、長橋和之)