奈良のごみ施設めぐり収賄疑い 大阪地検特捜部、前市議逮捕

収賄容疑で逮捕された北川重信・元奈良県香芝市議(現職時の市ホームページから)
収賄容疑で逮捕された北川重信・元奈良県香芝市議(現職時の市ホームページから)

奈良県香芝市の一般廃棄物処理施設「美濃園」を運営する一部事務組合発注の工事をめぐり、便宜を図る見返りに業者側から現金約479万円を受け取ったとして、大阪地検特捜部は19日、収賄の疑いで、前香芝市議の北川重信容疑者(72)を逮捕した。特捜部は認否を明らかにしていない。

北川容疑者は今年3月の落選まで香芝市議を6期務め、議長などを歴任。平成15年からは美濃園を運営する「香芝・王寺環境施設組合」の議員を務めた。同組合は香芝市と同県王寺町の議員8人で構成され、北川容疑者も予算審議などに加わっていた。

逮捕容疑は知人の女性(47)と共謀し、同組合発注の施設建て替えや機器の修繕工事に際し、組合議会で新潟市内の清掃施設工事業者の元顧問(72)側に便宜を図る見返りに、平成30年3月~31年3月、元顧問から計約479万円の賄賂を13回に分けて受け取ったとしている。

関係者によると、美濃園の施設建て替え工事の入札は30年8月に実施されたが、この業者は結局参加せず、落札した別会社によって現在、建設工事が進められている。

北川容疑者は30年10月と31年2月の組合議会で、美濃園の現施設の機器修繕工事を随意契約から競争入札に変更するよう発言。一部の修繕工事が実際に入札方式に変わり、この業者も令和元年8月の入札に参加したが、応札額が予定価格を上回ったため落札できなかった。