衆院選山梨 2選挙区に6人立候補 いざ舌戦 各候補の主張

立候補者の出陣式に参加する支持者=19日(平尾孝撮影)
立候補者の出陣式に参加する支持者=19日(平尾孝撮影)

第49回衆院選が19日公示され、山梨県内の選挙区では、1区に前職2人と新人1人、2区では前職1人と新人2人、計6人が立候補した。各候補は届け出後、早速出陣の集会や街頭演説に繰り出し、新型コロナウイルス対策や経済政策、安全保障問題などさまざまな課題について、自らの主張を有権者に訴えた。投開票の31日までの12日間、激しい舌戦が繰り広げられる。

1区には、届け出順に自民党前職の中谷真一氏(45)、立憲民主党前職の中島克仁氏(54)、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」新人の辺見信介氏(57)が立候補した。2区では、立民新人の市来伴子氏(44)、共産党新人の大久保令子氏(71)、自民現職の堀内詔子氏(56)が立候補を届け出た。

各候補の代理人は同日、山梨県選挙管理委員会に立候補の届け出後、選挙カーなどに付ける表示板や街頭演説の旗、選挙運動員の腕章などいわゆる「選挙の7つ道具」を受け取り選挙活動に入った。

新型コロナ感染拡大によって経済や社会が大きく変化したことから、令和初の総選挙に有権者は大きな関心を寄せている。

ある候補者の決起集会に参加した有権者の70代の男性は、その候補を支持するとしたが「与党も野党も関係なく、新型コロナが再び感染拡大しないような施策が必要だ」と話し、選挙の争点はコロナ対策に尽きるとした。

また、甲府市内の飲食店の60代男性の経営者は「コロナ感染が落ち着きをみせているが、客の戻りは極めて遅い。これまでのマイナス分をカバーできる状況にはないうえ、緊急借り入れの返済が今後始まることもあり、何らかの支援を求めたい」と、経済対策の必要性を強調した。

昭和町在住の30代の女性は「すごい閉塞(へいそく)感を毎日感じている。これを打破するような政権になることを期待している」と話した。

【各候補の主張】(届け出順、事前に取材)

■山梨1区

▽中谷真一氏(自民・前)

第1に、新型コロナによる危機を脱していくことを訴えたい。第2に成長と分配を進め、分厚い中間層を育てていく経済政策が重要になっている。第3は国の根幹に関わる安全保障問題だ。中国の圧力は過去と全く異なり、極めて厳しい現状。自衛官出身として、議論をリードするのが自分の使命だ。

▽中島克仁氏(立民・前)

コロナ対策を第1に訴える。医師と国会議員のリアル二刀流の中で、政治は永田町で起きているのではなく、現場で起きていることを強く訴えて取り組んでいきたい。特にかかりつけ医制度が明確でないことがコロナで混乱を招いた。かかりつけ医制度化などを通じ平時の社会保障制度の立て直しを図る。

▽辺見信介氏(N党・新)

まずは有権者に「選挙に行ってください」と訴えたい。無関心でいる中でひどい世の中になった。重点的に訴えるのは、コロナ対策だが、ワクチンありきの政策は意味ない。街中のいたるところで検査できる態勢を作り「陽性者がいなければ飲食は可能」という制度で、経済を回していくべきだ。

■山梨2区

▽市来伴子氏(立民・新)

コロナで多くの人が厳しい環境に追い込まれているが、政治は国民に向いていない。同時に長年、政治が格差を広げてきたが、衆院選で流れを変えていきたい。コロナで医療崩壊が起きたが、同じようなことが2度と起きないような施策を進めるべき。観光や飲食業だけでなく幅広い経済対策も必要だ。

▽大久保令子氏(共産・新)

何より命が大切。コロナは今までの社会の問題点を浮き彫りにした。この20年間、社会保障の切り捨てが進んだことが明らかになった。特に社会保障に使うためとして2回の消費税率引き上げがあったが、高齢者の窓口負担は引き上げられ、逆の動きだ。「長生きしてゴメン」という政治はおかしい。

▽堀内詔子氏(自民・前)

新型コロナは国難というよりも、世界的なパンデミックだ。自民党が国民の安心安全、生活を守ってきたことを評価していただく選挙だ。多くの心配や不自由を国民にかけてきたが、感染状況は大きく改善した。今まで全力、精いっぱいでやってきたコロナ対策を続ける。自民党を信じていただきたい。


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