シャープに65億円求め提訴 子会社不正で鴻海系企業

シャープのロゴ=東京都港区(三尾郁恵撮影)
シャープのロゴ=東京都港区(三尾郁恵撮影)

不正会計が発覚したシャープ子会社カンタツ(東京)の株式を譲り受ける契約を結んだ鴻海精密工業(台湾)の関連企業が「不正の説明がなかった」として、シャープに契約の取り消しと譲渡代金の返還など計約65億円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こしたことが18日、分かった。シャープは取材に「係争中なのでコメントは控える」としている。

訴状によると、関連企業は令和元年10月、事業拡大のため、スマートフォン用カメラのレンズを製造するカンタツの株式を譲り受ける契約をシャープと結んだ。

一方、シャープは2年12月、カンタツで不正な会計処理があったと発表。弁護士らでつくる調査委員会は今年3月、カンタツが架空計上や循環取引で売上高を水増ししたとの報告書を公表した。報告書は、平成30年7月ごろから不正が続いたとし「主導、黙認した主要な経営層の大半がシャープ出身者だ」と認定した。