空き家活用人材育む 宇都宮発「空き家の学校」

実際の空き家で、室内の塗装や床板の補強などの改修工事を行う「空き家の学校」の1期生たち=9月、宇都宮市弥生(松沢真美撮影)
実際の空き家で、室内の塗装や床板の補強などの改修工事を行う「空き家の学校」の1期生たち=9月、宇都宮市弥生(松沢真美撮影)

少子高齢化などで空き家の増加が全国的に深刻な問題となる中、空き家を活用するための知識や技術を学ぶプロジェクトが宇都宮市で行われている。その名も「空き家の学校」。実際の空き家を会場に基礎知識を学ぶほか、補修・改修後に地域交流イベントを開催する。増え続ける空き家を有効に活用できる人材を育てるとともに、モデルケースとしても提案していく。

築50年の民家一変

残暑も和らいだ9月下旬。宇都宮市弥生にある木造平屋建ての古びた民家に、のこぎりの音が響き渡った。庭に所狭しと茂った木が手際よく切られ、傷んでいた床板は建築家の指導を受けてはがされていく。壁や天井も塗装され、築50年の空き家がみるみる姿を変えていった。

工具を振るうのは宇都宮市や大学、建設業者などでつくる官民連携組織「宇都宮空き家会議」が企画した「空き家の学校」の第1期受講生6人を含む約20人。6月から「学校」に通う1期生のプログラム総仕上げは、11月に空き家を会場とした地域交流イベント「一日だけの駄菓子屋」の開催で、この日行われたのは駄菓子屋の会場整備だ。

1期生の一人で「空き家の学校」の学年主任という宇都宮大地域デザイン科学部3年の白金励大(れお)さん(21)は「空き家や高齢化などの地域課題を解決したい。地域の子供から高齢者が交流できる場を作り、イベント後も継続できれば」と力を込める。