百貨店で「おせちバブル」再来 10万円以上も完売続出

阪神百貨店は来年の干支の寅にちなみ、金色の重箱に詰めたプロ野球・阪神タイガースおせち(3万5千円)を用意。「新年のお祝いも猛虎魂で威勢よく!」とうたう。

高島屋は全都道府県にちなむ料理の重箱に、県庁所在地や人口などが学べる知育かるたを付けたおせち(2万9160円)を発売し、「おせちは家族のコミュニケーションツールでもある」と強調。モンブランやマカロンなどの菓子だけを詰めた「京のスイーツおせち」(1万800円)も新商品だ。

「近大マグロ」を取り入れた近鉄百貨店の「近大味めぐり」(2万7千円)のような大学との連携商品や、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに重箱の素材を改めた高島屋の「サステナブルおせち」シリーズなどもそろう。

コロナ対策で、他人との取り分けを気にしないでいい一人用おせちも昨年に続き好調。在庫が気がかりだが、大丸松坂屋百貨店の担当者は「特設売り場などで年末までに買えなかった人のため、営業最終日もおせちを販売している。ただ、お気に入りの商品は早めの購入を」とアピールしている。(井上浩平)

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