岸田首相「処理水放出は先送りできない」福島第1原発視察

東京電力福島第1原発を視察する岸田首相。左奥は3号機。右は西銘復興相=17日午前(代表撮影)
東京電力福島第1原発を視察する岸田首相。左奥は3号機。右は西銘復興相=17日午前(代表撮影)

岸田文雄首相は17日、福島県の東京電力福島第1原子力発電所を就任後初めて訪れ、敷地内の処理水タンクなどを視察した。視察後、同原発の処理水海洋放出について、記者団に「あれだけ多くのタンクが並んでいる姿を見ても先送りすることができない、大変重要な課題だと痛感した」と述べた。

視察では東電幹部から廃炉の状況や処理水などについて説明を受け、首相は「廃炉が復興の前提だ。地元との信頼関係を大事にして、しっかりと作業を進めてほしい」と伝えた。

首相はまた、記者団に「二度とこんな事故は起こしてはならないと強い思いを持ち、取り組みを進めていかなければならない」と強調。原発の新増設に関しては「まだ再稼働という課題が残っている。まずはこれに専念し、状況を見た上で次の議論を考えていくべきだ」と述べた。

首相が同原発を視察したのは、平成25年4月に外相として視察して以来2回目。

首相はまた、同県浪江町の東日本大震災慰霊碑に献花、黙禱(もくとう)を行ったほか、双葉町の特定復興再生拠点区域内外の状況や、大熊町でスマート農業を実践しているいちご農場をなどを視察した。富岡町では福島への帰還者・移住者との車座対話も実施した。

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