ヴィッセル神戸が「ワクチン・検査パッケージ」実施 関西のプロスポーツ初

ヴィッセル神戸のホーム試合で行われた「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験。チケット引き換えブースには大勢の利用者が訪れた=16日、ノエビアスタジアム神戸
ヴィッセル神戸のホーム試合で行われた「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験。チケット引き換えブースには大勢の利用者が訪れた=16日、ノエビアスタジアム神戸

サッカーJ1のヴィッセル神戸は16日、本拠地のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で行われたJ1リーグのアビスパ福岡戦で、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種したか、検査陰性のいずれかを示す証明書があれば制限緩和の対象とする「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験を行った。関西のプロスポーツ界では初の試み。制限緩和の動きが広がる中、他のJリーグクラブやプロ野球の球団にも波及しそうだ。

実証実験はJリーグ、産業技術総合研究所(産総研)とともに実施。観客上限の1万人とは別に、パッケージ専用の座席を2千席用意。今月8日に販売を開始し、約1週間で完売した。

当日はスタジアム北側の入場ゲートをパッケージ利用者専用とし、ヴィッセル神戸のスタッフ10人が来場者の証明書を確認し、観戦チケットを手渡した。

実証実験では、人工知能(AI)による画像認識技術などを使い、パッケージ専用席と一般席のマスク着用率などを調査。産総研の担当者によると、世界的にワクチン接種が進んでスタジアム内での感染リスクが低減している半面、欧米では観客の感染予防意識が低下している-との報告がある。このことから、パッケージ専用席と一般席のマスク着用率が変わらなければ、日本では予防意識の低下が見られないことになり、今後の制限緩和の根拠となり得るという。

ヴィッセル神戸の芝英幸チケットグループマネジャーは「今回は(パッケージ利用が)2千席なので証明書を目で確認できたが、スタジアム来場者全員となると、目で確認するのは不可能。そのときには、代わりのシステムが必要だと思う」と課題を挙げていた。


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