需要回復で海運混乱、生活必需品の値上げさらに?

コンテナ船運航会社のオーシャン・ネットワーク・エクスプレスによると、米西岸の主要港、ロサンゼルス・ロングビーチは混雑により入港するのに2週間待ち(今月8日現在)だ。同じ西岸のシアトルは混雑を避けようとした船舶が押し寄せ、1カ月近い待ち状況に達した。混雑のため荷物を積み込めず、「クリスマスに向けて需要のピークが重なり、混乱がよりひどくなっている」という。

海運の渋滞はこれまで、コロナ禍によるコンテナや港湾スタッフの不足が主な要因だったが、それらは時期を追うごとに緩和されている。ただ、完全に状況が回復していないところに、コロナ禍前をしのぐ需要が押し寄せ、逼迫状況に拍車がかかっている状況だ。

国土交通省は米国内の港の状況を調査し、関係団体に伝えるなど限定的な対応にとどまる。担当者は「世界的な問題になるため、日本だけが努力してどうにかなる話ではなく、対応が難しい」と漏らしている。

(福田涼太郎)