プロ野球通信

即戦力か将来性か ドラフトで各球団の内情くっきり 先発補強の巨人、中日は野手不足

プロ野球ドラフト会議で、4球団競合の末、西日本工大の隅田の交渉権を獲得した西武の飯田常務(左)=東京都内
プロ野球ドラフト会議で、4球団競合の末、西日本工大の隅田の交渉権を獲得した西武の飯田常務(左)=東京都内

ヤクルトも同様で、抽選で隅田を外したが、外れ1位で2球団競合の末、大型左腕の法大の山下輝(ひかる)投手の交渉権を獲得。高津監督は「左の即戦力を狙っていたので良かった」と一安心だった。隅田、山下と2度の抽選を外した広島も、左腕の関学大の黒原拓未投手を確保。2位も社会人の即戦力左腕を指名した。

オリックスは東北福祉大の椋木(むくのき)蓮投手を単独1位指名するなど7人中6人が大学や社会人の即戦力を重視したドラフトとなった。中日は6人中5人が野手。右の外野手不足は深刻で、1位に上武大のブライト健太外野手、2位に駒大の鵜飼航丞(こうすけ)外野手を指名する徹底ぶりだった。逆に巨人は、1位指名の関西国際大の翁田(おうた)大勢投手をはじめ、7人中6人が投手。先発の駒不足に悩むチーム事情が反映された。

毎年、1位指名が競合した場合は抽選となるが、巨人のくじ運の悪さは継続。今年は隅田の競合で、くじの勝率が悪い原監督に代わって今村球団社長が抽選に挑んだものの、当たりくじは引けず、11連敗に伸びた。今年はパ・リーグで抽選に参加したのは、西武のみだったこともあり、パ6球団の1位指名はすべて希望通り。1位指名に限っては、パ優勢の結果だった。(運動部 神田さやか)