【プロ野球通信】即戦力か将来性か ドラフトで各球団の内情くっきり 先発補強の巨人、中日は野手不足(1/2ページ) - 産経ニュース

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即戦力か将来性か ドラフトで各球団の内情くっきり 先発補強の巨人、中日は野手不足

ドラフト会議でDeNAに1位に指名された市和歌山高の小園(左)とロッテに1位指名された同高の松川=和歌山県和歌山市(岩川晋也撮影)
ドラフト会議でDeNAに1位に指名された市和歌山高の小園(左)とロッテに1位指名された同高の松川=和歌山県和歌山市(岩川晋也撮影)

プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が11日、東京都内のホテルで行われ、12球団で支配下計77選手が指名され、中日を除く11球団が参加した育成ドラフトでは51選手が指名を受けた。今年は目玉の選手が少なく、1位指名が分散。12球団中6球団が高校生を1位指名し、例年以上に即戦力重視か、将来性重視かがはっきりと分かれた。全体でも、各球団の補強ポイントが分かりやすいドラフトとなった。

最近のドラフト会議は1位指名を公表する球団が増えていたが、今年は事前に1位指名を公表したのは2球団のみ。各球団とも競合のリスクを避けようと直前まで情報戦が繰り広げられた。

高校生を1位指名したのはDeNA、阪神、ロッテ、ソフトバンク、日本ハム、楽天の6球団。今年は高校生投手に逸材が多く、DeNAが市和歌山高の小園健太投手、ソフトバンクが秋田・ノースアジア大明桜高の風間球打(きゅうた)投手、日本ハムが奈良・天理高の達(たつ)孝太投手、阪神が高知高の森木大智(だいち)投手の交渉権を獲得した。いずれも未来のエース候補として期待される。

ドラフト会議で、西武が1位指名で交渉権を獲得し、ポーズを取る西日本工大の隅田=福岡県苅田町(村本聡撮影)
ドラフト会議で、西武が1位指名で交渉権を獲得し、ポーズを取る西日本工大の隅田=福岡県苅田町(村本聡撮影)

ロッテは注目されていた市和歌山高の小園とバッテリーを組む市和歌山高の松川虎生(こう)捕手を〝サプライズ指名〟した。チームは今季、正捕手の田村が故障で離脱中。捕手の加藤を今季途中のトレードで獲得したが、全体的に捕手の年齢層は高め。新たな捕手の育成が急務となっていた。井口監督は「日本一の捕手になれるように育ってほしいし、育てたい」と意欲をみせた。

楽天は甲子園出場経験はないが、高校通算56本塁打を放った埼玉・昌平高の吉野創士(そうし)外野手を1位指名。浅村のような右の大砲候補として期待がかかる。3位にも高校生外野手を選択し、石井監督兼ゼネラルマネジャー(GM)は「今後を担っていける選手のウエートがちょっと高くなった」とし、将来性を重視したドラフトになった。

また、今年は即戦力左腕に好投手が多く、狙いを定めた球団も多くみられた。西武は4球団競合の末、西日本工大の隅田知一郎(ちひろ)投手を抽選で引き当て、2位にも筑波大の佐藤隼輔投手の指名に成功。現在、先発ローテーション入りしている左腕がいないチーム事情もあり、渡辺GMは「近年まれにみる素晴らしいドラフト。いい投手が取れた」と満足そうだった。