東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出に向けて設立した新党「ファーストの会」は15日、次期衆院選(19日公示、31日投開票)の候補者擁立を断念すると発表した。都民ファ代表で新党代表も兼ねる荒木千陽都議は「異例ともいえる戦後最短の日程で公示日が早まったことなどを受け、都民の期待に沿う戦いは難しい」とコメントした。
新党は荒木氏らが今月3日に設立を発表し、17日を期限に候補者を公募していた。関係者によると、都民ファの現職都議や元都議らが出馬を模索し、候補者発表の段取りまで整えたが、都民ファの幹部の間では慎重論も根強く、小池氏も次期衆院選での国政進出に難色を示していた。
来年夏の参院選を念頭に候補者の選定作業を進めるとともに、他の国政政党との連携も視野に活動を進めるという。