受け入れ患者1・2倍増強 コロナ対策強化策判明 - 産経ニュース

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受け入れ患者1・2倍増強 コロナ対策強化策判明

記者会見する岸田文雄首相=14日午後7時56分、首相官邸(代表撮影)
記者会見する岸田文雄首相=14日午後7時56分、首相官邸(代表撮影)

政府が15日に公表する新型コロナウイルスの感染拡大に備えた対策強化策の概要が14日、分かった。新たな変異株の出現など感染が爆発的に増えた今夏の2倍程度の感染力を想定し、入院患者の受け入れ体制を今夏の1・2倍に増強する。さらに感染力が今夏の3倍になるなど感染が急拡大した場合は、緊急措置として医療機関にコロナ以外の一般患者の入院受け入れ制限を要請し、病床確保を目指す方針も盛り込む。

岸田文雄首相は14日の記者会見で「強力なコロナ対策の全体像」を15日に発表するとし、「国の責任で緊急的な病床を確保するなど万全の備えをする」と述べた。衆院選に関し「コロナ対策、そして危機的な状況を乗り越えた先にどんな社会を見ていくのかが大きな争点になる」とも語った。

具体的には公的病院への国の権限を発動し、大学病院や共済病院などをコロナ専用病床とする。自治体にコロナ患者受け入れ可能と申告しながら実際には使われていない「幽霊病床」の実態把握を進め、感染拡大時の病床使用率を少なくても8割超に引き上げる。

自宅・宿泊療養者の病状悪化に備え、保健所だけでなく地域の医療機関を活用し、すべての患者がコロナ陽性判明当日か翌日までに健康観察や治療を実施できる体制づくりを急ぐ。オンライン診療・往診の最大限の活用も明記。ワクチン接種の電子証明活用や予約不要の無料検査拡大も示す。

政府は65歳以下のワクチン接種率が全体の7割に達すれば感染者数は半減すると見込む。ただ、感染力が2倍程度に強まれば入院・治療が必要になる人も確実に増えるとみて、万全な対策を講じる考えだ。

今夏の「第5波」では8月下旬に全国の1日の新規感染者数が過去最多の2万5000人を超えた。病床逼迫(ひっぱく)ですみやかに治療を受けられないケースが相次いだ。