短期決戦、各党新人の戦い事実上スタート - 産経ニュース

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短期決戦、各党新人の戦い事実上スタート

衆院解散の日を迎え、幹線道路沿いでドライバーに手を振る衆院選の立候補予定者=14日午前、大津市(渡辺恭晃撮影)
衆院解散の日を迎え、幹線道路沿いでドライバーに手を振る衆院選の立候補予定者=14日午前、大津市(渡辺恭晃撮影)

衆院が14日午後の本会議で解散され、事実上の選挙戦が始まった。衆院選の日程は19日公示、31日投開票で、解散から投開票までの期間は17日間と戦後最短に。目前に迫った決戦を前に、これまで地道な活動を続けてきた新人の立候補予定者たちは、気持ちを新たに街頭に立った。

SNS駆使し知名度向上

「おはようございます」。滋賀1区(大津、高島市)で初めての選挙に挑む国民民主新人、斎藤アレックス氏(36)はこの日も午前7時から大津市の幹線道路沿いの歩道から、行き交う車に手を振り続けた。衆院解散について「いよいよ来たなという感じ。残り少ない期間、精いっぱい頑張っていく」と気を引き締めた。

この2年間、知名度向上を目指してほぼ毎日2時間、駅前や交通量の多い交差点などに立ってきた。

斎藤氏の事務所関係者は「解散は予想していたよりも早かったが、やるべき準備は進めていた」と話す。

選挙に向けてSNS(会員制交流サイト)なども積極的に活用し、自身をPRしてきた斎藤氏。新型コロナウイルス禍での選挙には「有権者と直接触れ合う機会が減るので、新人にとっては厳しいところがある」と不安も口にするが、動画投稿サイトなどを駆使してさらなる知名度アップを狙うつもりだ。「特に若い人はインターネットで候補の訴えを知ることも多い。投票の参考にしてもらいたい」と意気込む。

地元の政治家一族、支援者回り

大阪12区(寝屋川・大東・四條畷市)から立候補を予定する自民新人の北川晋平氏(34)は14日、公認証書を受けとるため朝から東京の党本部へ向かった。

地元の大阪府寝屋川市では政治家一族として知られる。父は府議や市長を務めた北川法夫氏。環境副大臣を務めた叔父の衆議院議員、北川知克氏の死去に伴って平成31年4月に行われた補欠選挙に後継として初めて立候補した。

その「弔い合戦」には当時の安倍晋三首相や麻生太郎副総理ら大物が応援に駆けつけたが、大阪で大きな存在感を誇る日本維新の会の藤田文武氏(40)に及ばなかった。

解散総選挙が見えてきたこの数カ月は、主要駅前での朝のあいさつや支持者回りに力を入れてきた。後援会関係者は「今は党の『次世代』として期待されている。大阪は全国と状況が異なるが、総裁選で伸びた党への支持率を追い風にしたい」という。

ベテランも地道に駅立ち

「維新は既得権益やしがらみとは無縁の政党。自民党政治とは是々非々の立場で、日本のために働きたい」。こう話すのは維新公認の新人候補として、大阪11区(枚方・交野市)から国政に挑む前大阪府議の中司宏氏(65)。14日も朝から大阪府枚方市内の事業所の朝礼に顔を出し、党の政策をアピールした。

31歳で府議に当選して以来の長い政治生活。衆院選挑戦は自民公認で落選した平成5年以来。枚方市長を12年間務め、27年に無所属で府議に返り咲き、大阪維新の会入り。昨年4月に選挙区支部長となって衆院解散を待ち、朝の駅立ちや街頭演説を地道に続けてきた。

今月2日には、京阪枚方市駅前に維新副代表の吉村洋文・大阪府知事や地元選出議員らが駆け付けて街頭演説。中司氏は「感染症対策で命を守り、経済を活性化させる。交野、枚方に維新の改革を根付かせたい」と訴えた。