「中国は台湾に武力行使せず」 プーチン氏が見通し示す

13日、「ロシアのエネルギー週間」の全体会合に出席したプーチン大統領(ロイター)
13日、「ロシアのエネルギー週間」の全体会合に出席したプーチン大統領(ロイター)

【モスクワ=小野田雄一】中国と台湾の緊張が高まっている問題で、ロシアのプーチン大統領は13日、中国は台湾統一のために武力を行使することはないとの見通しを示した。中国の海洋進出が各国との摩擦を生んでいる南シナ海問題についても、米国を念頭に「地域外の国家が干渉すべきではない」と指摘した。

中国が台湾に侵攻するシナリオを米国などが警戒する中、プーチン氏が中国の脅威を否定した形。ロシアの戦略的パートナーとする中国を擁護し、結束をより強める考えとみられる。

プーチン氏はモスクワで同日開かれた露主催の国際会議「ロシアのエネルギー週間」の全体会合に出席し、司会者との質疑応答で台湾問題に言及した。

プーチン氏は「私も出席した最近の国際会合で、習氏は『いかなる問題解決にも武力は行使しない』と話していた。中国の国家哲学は武力行使と結びついていない」と指摘。「中国は経済大国となり、武力を使わずとも国家目標を達成できる状態だ」とも述べた。

一方、ノーベル平和賞の受賞が決まった露リベラル紙「ノーバヤ・ガゼータ」のムラトフ編集長を当局の厳しい監視下に置く「外国の代理人」に指定する可能性について問われたプーチン氏は「ノーベル賞を盾に違法行為をしない限り指定されない」とし、指定に含みも持たせた。露国内ではプーチン政権がムラトフ氏への平和賞授与に反発し、言論圧力をさらに強めかねないとの懸念が出ている。