国際的建築人材の育成へ 東大と積水ハウスが拠点 - 産経ニュース

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国際的建築人材の育成へ 東大と積水ハウスが拠点

東京大と積水ハウスが新設した建築分野の研究施設「T-BOX」。模型や図面を読み取る3Dスキャナー など最新機器が整備されている(積水ハウス提供)
東京大と積水ハウスが新設した建築分野の研究施設「T-BOX」。模型や図面を読み取る3Dスキャナー など最新機器が整備されている(積水ハウス提供)

積水ハウスと東京大は14日、国際的な建築分野の人材育成を目指す研究施設「T-BOX」の運用を始めた。デジタル技術の活用を進め、建築学の分野で国際的な研究、教育拠点となることを目指す。プロジェクトに携わる建築家の隈研吾特別教授は「リアルとデジタルの世界をつなぐ人材を育成したい」と強調した。積水ハウスは将来的に研究の成果を製品に取り入れたい考えだ。

T-BOXは東大本郷地区キャンパスの工学部内に設置。隈氏らがデザインを監修し、費用や施工は積水ハウスが担った。3Dプリンターなどの先端機材をそろえ、デジタル技術を活用できる人材の育成を目指す。そのほか、著名な建築家の図面や模型などの資料をデジタル化して国内外からアクセスできる基盤づくりや、世界で活躍する建築家の指導を受けられる環境も整備する。

積水ハウスと共同でオープンした建築分野の研究施設について記者発表会を開いた東京大・隈研吾特別教授(左から3人目)ら (積水ハウス提供)
積水ハウスと共同でオープンした建築分野の研究施設について記者発表会を開いた東京大・隈研吾特別教授(左から3人目)ら (積水ハウス提供)

隈氏は同日開いた記者会見で「新型コロナウイルスによって住まいや都市、建築のあり方が大きく変わろうとしている。社会とアカデミーをつなぎたい」と、施設の意義を説明した。

積水ハウスの仲井嘉浩社長は「工業化住宅はこれまで少品種大量生産が目的だったが、個性を出したい新たなニーズに応えるにはデジタル技術が必要」と述べ、研究成果をビジネスにもつなげたいとした。