岸田首相記者会見詳報

(1)「選挙期間中もコロナ対応万全」

新型コロナの影響により、子供の貧困、孤独・孤立、シングルマザーの問題も深刻化しています。一昨日、大田区のこども食堂を訪問して車座で、お話をし、現場の実態をおうかがいしました。困難を抱えている方々に向き合い、支えているNPOへの財政支援を拡充してまいります。政府備蓄米をこども食堂に無償提供いたします。

合わせて、コロナ後の経済社会活動を起動させる準備もしてまいります。今後、消費を活性化させるため、経済対策において、その受け皿となる企業の事業再構築に対して徹底的に支援を行います。

また、「Go To トラベル」などの消費喚起策については、ワクチン接種証明と陰性証明を活用して、より安全・安心を確保した制度に見直した上で、再開に向けた準備を整えてまいります。新型コロナ対策と経済対策に万全を期した上で、コロナ後の新しい経済社会を作り上げていかなければなりません。コロナ後の新しい未来を切り開いていけるのは誰なのか、国民にご選択をいただきたいと存じます。

岸田政権は成長も分配も実現を目指してまいります。野党の言うように、分配を言うだけでは成長ができなくなり、分配するパイもなくなってしまいます。この誤りを二度と繰り返してはなりません。

私は、民間の活力を最大限引き出し、国際競争に打ち勝つ産業や企業を生み出すことで力強い成長を実現してまいります。その際、単に市場や競争に任せるだけでは成長の果実は一部の国民にしか届きません。民と官がともに役割を果たすことで、改革を進め、成長の果実が国民お一人お一人に幅広く行き渡る、成長と分配の好循環を実現してまいります。

そのために新しい資本主義実現会議を創設いたします。私が議長、山際大志郎大臣(経済再生担当相)が副議長となり、各界から第一人者に参画いただき、新しい資本主義のグランド・デザインを描いていただきます。明日、具体的なメンバー、検討体制、検討項目を決定し、その内容をお知らせいたします。

また、新しい時代を開拓するためには、デジタル改革、規制改革、行政改革を一体的に進めていくことが重要であり、デジタル臨時行政調査会を立ち上げます。これら2つの会議では従来の発想の枠を超えた思い切った具体策を提案し、実現してまいります。

科学技術の分野では、日本の抱える閉塞(へいそく)感を打破するため経済対策に10兆円の大学ファンドの具体化を盛り込みます。大学側には研究と経営の役割分担を求め、優れた若い研究者が研究に専念できる環境をつくってまいります。

最先端半導体の製造をほぼ独占する台湾企業の日本進出が本日発表されました。これによりわが国の半導体産業の不可欠性と自律性が向上し、経済安全保障に大きく寄与することが期待されます。

=(2)に続く