岸田首相記者会見詳報

(4)「2050年カーボンニュートラルは堅持」

記者会見する岸田文雄首相=14日午後7時52分、首相官邸(代表撮影)
記者会見する岸田文雄首相=14日午後7時52分、首相官邸(代表撮影)

=(3)から続く

--菅義偉(すが・よしひで)首相が掲げた2030年までに温室効果ガスの2013年度比46%削減目標を堅持するか

「今のご質問に対してはご指摘の2030年マイナス46%、さらには、2050年カーボンニュートラル、この目標はしっかりと堅持をいたします。この目標を堅持した上で、さまざまな環境対策、あるいはエネルギー問題、しっかり取り組んでいきたいと思っています。それを基本にしながら、しっかりと現実的な対応を考えます」

--成長戦略について具体的にどこから手を付けるか。スケジュールは

「成長戦略については私は3つ柱があると思っています。1つは科学技術イノベーション、この部分ですが、10兆円の大学ファンドをはじめ、しっかりとこれを支えていく。2つ目は、この地方における介護ですとかあるいは農業ですとか、こうした課題をデジタルの手法によって解決をして地方からこの成長をしっかりと膨らましていく、こういった取り組み。そして3点目は、やはり経済安全保障だと思っています。半導体あるいはレアアースをはじめとするわが国にとって、重要な戦略物資を中心に、日本の国内で必要とされるこの生産やサプライチェーンをしっかり確保していく、こうした日本の国のこの自律性、これを高めていく。

さらにいうと、経済安全保障ですと、日本ならではの技術、要するに日本の技術でなければこれはならないんだという、この不可欠性、世界のこの経済の中で日本のこの技術がなければ動かないというぐらいの不可欠性、これを示すことによって、この成長を考えていく、このように科学技術イノベーションとそして地方のデジタル化と、そして経済安全保障、この3本をしっかり柱として、経済を成長させていきたいと思っています。

そして、大事なポイントは先ほど言ったようにこの官と民と共同、これですね、これ成長についても国が全部丸抱えをしようなんてことになると、時代のものすごいスピードに追い付いていけない、こういうことがあります。ですから、といって民間、競争に任せるということであったならば、なかなかこの世界のこの競争に太刀打ちすることができない。ですから、官の環境整備、これは大事だということで、いま言った3点をしっかり用意し、そして、その環境の中で、民間のスタートアップをはじめとする新しい企業がですね、生き生きと活躍してくれる、こういった経済、社会を作っていく、これが大事だと思います。

要するに官と民と共同、これが、これからの経済、新しい資本主義を考えた場合に、重要であると思っています。いま言った3点を中心に、国が、官がしっかり環境整備すると同時に民間の皆さんがその中で、生き生きと活躍してくれる、こういった経済を作って、日本の新しい時代の経済成長をリードしていく、こういったこの社会を作っていきたいものだなと、私は思っています。

--コロナで社会のひずみの中に子供が落ち込んでいる状況についてどう考えるか

「おっしゃるように子供の問題・課題、これは政治にとって未来を語る上で大変重要な課題であると、認識をします。子供の問題、今、ご指摘あったさまざまな課題、状況を考えます時に、本当に胸がふさがれる思いがいたしますし、なんとしても子供の未来を開いて、切り開いていかなければいけない、強く感じるところです。

そして自殺者、児童虐待、不登校、こうした状況に対してどう対応するのか、さまざまなことを考えていかなければなりません。私は(首相に)就任したときに、国民の皆さんとの約束ということで、この対話、説明を大事にするということと、多様性を大事にすることと、3つ、やはり心温まる社会を作っていきたい、この3点をお約束をさせていただきました。

この子供の問題は、やはり地域や、あるいは家族、仲間の、この人間関係ということが大きく影響している問題ではないかと思います。もちろんそれに対して、経済的な支援ですとか、いろんな環境整備もちろん大事ですけど、やはりなんといってもこうした人と人とのつながり、絆、この部分に大きく影響される課題ではないかと思っています。

そしてこの不登校や自殺、あるいは児童虐待、こうした状況を見るときに、この絆が大事だという観点から見た場合に、やはり、相談できる体制、この当事者の方が自分で抱え込んでしまう、こういった状況に対して、しっかり政治として何か用意するものを用意しなければいけない。一番ストレートなのは、相談体制、困ったときにいかに自分で抱え込むことなく、そして相談し、そして寄り添うことができる、こうした体制を作っていくことではないかと、思います。

簡単なことではありませんが、今、言ったような考え方を基本にしながら、こうしたいろいろな苦しい思いをされている方々、お子さんも含めてですね、そういった方々にどれだけ寄り添うことができるか、これが政治に課せられた大変重要な課題ではないかと認識をします。ぜひそういった考えに基づいて、少しでもこの政治として結果を出せるように努力していきたいと思っています。以上です」

=(5)に続く