人道支援の必要性で合意 政権承認は踏み込まず G20首脳アフガン会議 - 産経ニュース

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人道支援の必要性で合意 政権承認は踏み込まず G20首脳アフガン会議

12日、オンラインで開かれたG20の緊急首脳会議に出席した各国首脳(Filippo Attili/Palazzo Chigi Press Office提供、ロイター=共同)
12日、オンラインで開かれたG20の緊急首脳会議に出席した各国首脳(Filippo Attili/Palazzo Chigi Press Office提供、ロイター=共同)

【パリ=三井美奈】アフガニスタン情勢をめぐり12日、主要20カ国・地域(G20)首脳会議がオンライン形式で行われた。G20議長国イタリアのドラギ首相は閉会後の記者会見で、アフガンへの人道危機の必要性で合意したと述べる一方、暫定政権の承認は「政治的問題」として退けた。

ドラギ氏は、イスラム原理主義勢力タリバンが発足させた暫定政権について、「さまざまな民族、女性が入っておらず、包括的な政権とはいえない」と述べ、人権問題でも進展が見られないと指摘した。そのうえで、「タリバンの関与なしに、アフガン国民を助けるのは非常に難しい」と述べ、人道支援のためのタリバン政権との接触については必要性を認めた。

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は会議を前に12日、人道支援やアフガン近隣国援助のため、総額10億ユーロ(約1300億円)を拠出すると表明した。暫定政権の承認は人権状況の改善が前提だとしたうえで、「タリバンの行為の代償を、アフガン国民に払わせてはならない」と訴えた。

会議にはバイデン米大統領や岸田文雄首相、インドのモディ首相、メルケル独首相らが参加。中国の習近平国家主席は参加を見送り、王毅(おうき)国務委員兼外相が出席した。ロシアのプーチン大統領も参加しなかった。