あぶりあゆ、秋の風物詩 熊野古道、土産店が手作り

縄でくくられたあぶりあゆなど=1日、和歌山県田辺市
縄でくくられたあぶりあゆなど=1日、和歌山県田辺市

世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道・中辺路で、昔ながらの保存食、あぶりあゆが作られている。和歌山県田辺市で土産物店と民宿を営む木田豪さん(51)が10月末ごろまで手掛けており、地元では秋の風物詩だ。

滝尻王子と呼ばれる古道歩きの拠点近くに店を構える木田さんは、そばを流れる富田川で夏に釣ったアユを冷凍保存し、9月末から順次解凍。温度の異なる炭火を用意し、高温から低温へとアユを移しながら1日当たり8時間近く、2日間続けてじっくりとあぶる。

あぶりあゆを作る木田豪さん=5日、和歌山県田辺市
あぶりあゆを作る木田豪さん=5日、和歌山県田辺市

あぶり終えたアユは、縄で5匹ずつくくられ、3500円で販売される。ただ、新型コロナウイルス禍で観光客が減っている中でも、今年は常連客らから寄せられた予約注文で、ほぼ埋まってしまった。