自宅に放火し妻子殺害の男 無期懲役判決が確定へ

最高裁判所=東京都千代田区
最高裁判所=東京都千代田区

最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は、埼玉県志木市で平成20年、自宅に放火して妻子を殺害したとして殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた無職、山野輝之被告(47)の上告を棄却する決定をした。12日付。無期懲役とした1、2審の差し戻し審判決が確定する。

裁判員裁判で審理された1審さいたま地裁は27年、「被告の外出後、妻か第三者が放火した可能性が否定できない」と指摘、無罪とした。

しかし東京高裁は、防犯カメラの映像などから「被告が出火時に自宅にいて放火した疑いがあり、妻は睡眠薬の影響で眠っていた可能性が高い」などとして1審の無罪判決を破棄し、審理を差し戻した。

その後の差し戻し審では、被告が放火したと認定されて無期懲役の判決が言い渡され、高裁も支持した。

判決などによると、被告は20年12月3日、自宅に放火し、妻=当時(33)=と娘=同(4)=を殺害した。

被告は事件当時、別の女性と交際しており、妻に離婚を求めていた。