ハーバード大の夏季講座、北京から台北開催に変更 - 産経ニュース

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ハーバード大の夏季講座、北京から台北開催に変更

台湾大学のキャンパス(田中靖人撮影)
台湾大学のキャンパス(田中靖人撮影)

【台北=矢板明夫】13日付の台湾紙、自由時報によると、米ハーバード大学が毎年夏、中国の首都、北京で行ってきた中国語講座「ハーバード北京アカデミー」が来年から台北で行われ、名称も「ハーバード台北アカデミー」に変更される。近年の米中関係悪化と中国側の態度が非協力的になったことが原因で、「台湾の発信力強化につなげたい」と台湾側の関係者は期待を寄せている。

「ハーバード北京アカデミー」はハーバード大と北京語言大学が提携して2004年にスタートした夏季講座で、毎年、数十人から百人前後の米国人大学生らが参加したという。北京で約9週間を過ごし、言葉だけではなく中国の政治、経済、文化なども学び、中国人学生と触れ合うパーティーなども定期的に開催されていた。

しかし、19年からは中国側に「パーティー禁止」とされたほか、毎年、米国の独立記念日(7月4日)に行われていた米国の国歌を歌うイベントもできなくなった。宿舎や学習場所の確保などでもトラブルが続いたため、ハーバード大側は来年から夏季講座を台北で行うことを決めた。

新しい提携先となった台湾大学によれば、来年夏に約60人の米国人学生が参加し、故宮博物院の見学や、書道、中国将棋を教える文化教室などを行う計画だという。台湾の外交部(外務省に相当)の欧江安報道官は、「ハーバード台北アカデミー」を発足させるために台湾の駐米出先機関がさまざまなサポートをしたとし、「言論統制のない自由な環境の中で、良い学習効果が得られることを確信している」とコメントしている。