神戸から広島へ 路面電車移籍から半世紀で記念イベント

神戸市電時代のワンマンカーデザインを復元した582号。右は元神戸市電の1156号 =13日午後、広島市中区(永田直也撮影)
神戸市電時代のワンマンカーデザインを復元した582号。右は元神戸市電の1156号 =13日午後、広島市中区(永田直也撮影)

かつて神戸市で走っていた路面電車「神戸市電」の車両が、広島電鉄(広電)に移籍して今年で50年となるのに合わせ、広電は14日から記念のイベントを開催する。今も現役として走る車両が記念のヘッドマークを装着し、神戸市電時代のデザインも復活させる。

神戸市電は神戸市民に親しまれ、「東洋一の市電」とも呼ばれた路面電車。自動車の普及などの影響で昭和46年3月に廃止となり、使用していた3形式29両が広電に譲渡された。

そのうち大正生まれで昭和35年に車体を更新した「582号」と昭和31年製の「1156号」の2両は、移籍から半世紀がたった今も現役で、朝の通勤時間帯などを中心に活躍している。

今回のイベントでは582号と1156号に記念のヘッドマークを装着し、車内には車両の歴史や過去の写真を展示。また、神戸市電時代の緑のツートンカラーを引き継いでいる582号にオレンジ色のラインを入れることで、神戸市電のワンマンカーと同じデザインとした。イベント車両は12月26日まで運行される予定。

車内には、車両のエピソードなどを紹介するポスターが掲示されている
車内には、車両のエピソードなどを紹介するポスターが掲示されている

広電の担当者は「それぞれの車両に歴史がある。知ってもらうきっかけになれば」と話している。