小型機墜落訴訟、遺族側が逆転敗訴 重量超過認めず - 産経ニュース

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小型機墜落訴訟、遺族側が逆転敗訴 重量超過認めず

東京高裁が入る建物(今野顕撮影)
東京高裁が入る建物(今野顕撮影)

東京都調布市で平成27年7月、小型機墜落事故で自宅が全焼し亡くなった鈴木希望(のぞみ)さん=当時(34)=の遺族が、機体の管理会社「日本エアロテック」などに約9500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、東京高裁であった。八木一洋裁判長は、エアロ社の不法行為を認めた1審東京地裁判決を取り消し、遺族側の請求を棄却した。

遺族は当初、エアロ社と航空運送会社「SIPアビエーション」などを相手取り提訴。昨年7月の1審判決では運輸安全委員会の事故調査報告書などに基づき機体の重量超過があったと認定、両社に約7500万円の支払いを命じた。

SIP社側は控訴せず、賠償命令が確定。控訴審では、エアロ社の賠償責任の有無のみが争われた。

判決理由で八木裁判長は、事故前に満タンの給油がされたことはなく、搭乗者全員の体重の合計も報告書の推定より20キロ以上軽かったとして、報告書で指摘された重量超過を否定。エアロ社とSIP社の間に、指揮監督関係はなかったとも言及した。

判決後に取材に応じた遺族側の代理人弁護士は「エアロ社の無許可営業を認定した刑事裁判とも真逆の結論で、承服できない。上告を検討したい」と話した。