甲斐翔真「余韻残る作品に」 ミュージカル「October Sky」 - 産経ニュース

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甲斐翔真「余韻残る作品に」 ミュージカル「October Sky」

「稽古を通して、ホーマーの心の変化が分かってきた」と話す甲斐翔真(提供写真)
「稽古を通して、ホーマーの心の変化が分かってきた」と話す甲斐翔真(提供写真)

元米航空宇宙局(NASA)技術者の実話から作られた青春映画をミュージカル化した「October Sky-遠い空の向こうに」が、Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で上演されている。主演の甲斐翔真(かい・しょうま、23)は「きっと観劇後は元気が出るはず」と話す。

ミュージカルの舞台に立ち始めてから日は浅いものの、甲斐は主演や主演級の役を次々に射止め、今年は「ロミオ&ジュリエット」にロミオ役で出演するなど、次世代ミュージカルスターの呼び声が高い。

今回挑戦するのは、1950年代の米国の閉鎖的な炭鉱町で、厳しい現実に直面しながら、ロケットに夢を託す高校生の主人公、ホーマー。炭鉱で働くことを求める父との軋轢(あつれき)が生まれても、独学で仲間たちとロケットを飛ばそうとひたむきに努力する。「周囲から浮いていて、学校のどこのカーストにも属さないところが、かつての自分に似ている」

全米ベストセラーとなった小説「ロケットボーイズ」を基にした同名の青春映画が原作。日本初演のため、主人公像を一から作ることになる。「僕もホーマーも、夢に向かう人生の途中。責任は感じるが、とても楽しい」と話し、「教育格差や労働問題なども感じられる社会派ミュージカルだと思っている。今この作品を上演する意味を、社会に提示したい」と意気込む。

努力が実るハッピーエンドだが、町には解決しない問題も残る。「『めでたしめでたしで終了』ではなく、明日は続いていくもの。そういう余韻が残る作品にしたいですね」

24日まで。問い合わせはチケットスペース、03・3234・9999。(三宅令)