週明け11日のニューヨーク原油先物相場は続伸し、指標の米国産標準油種(WTI)の11月渡しが前週末比1・17ドル高の1バレル=80・52ドルとなり、終値として2014年10月以来、約7年ぶりに80ドル台の高値となった。冬場を控えて需給逼迫への懸念が続き、一時82ドル台まで上昇した。
新型コロナウイルス禍からの経済活動の正常化に伴いエネルギー需要が増加する一方、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国でつくる「OPECプラス」の増産ペースは緩やかで、供給不足への警戒感が高まって買いが広がった。天然ガス価格の高騰やアジアでの石炭不足から、原油需要の拡大が見込まれることも買いを誘った。(共同)