農林水産省は12日、2021年産米の出来具合を示す作況指数(平年=100)が、9月25日時点の調査で「平年並み」の100になるとの見通しを発表した。西日本を中心に日照不足や低温の影響を受けた一方、米どころの北海道や東北で生育が順調だった。
同時に発表した21年産の主食用米の予想収穫量は、20年産から22万4千トン減の700万2千トンと見込んだ。新型コロナウイルス禍で外食需要が減少し、産地に21年産の価格下落の懸念が広がったことから、飼料用米などへの作付け転換が進んだ。
農水省は21年7月から22年6月の主食用米の需要を703万トンと見込んでおり、担当者は「在庫量の改善につながる」とした。