「早い方がいい」「党利党略を優先」 東北では早くも〝攻防〟 - 産経ニュース

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「早い方がいい」「党利党略を優先」 東北では早くも〝攻防〟

選挙日程が決まり、急ピッチで製作される選挙ポスターの掲示板=6日午後、長野県千曲市のシナノスクリーン工芸(桐山弘太撮影)
選挙日程が決まり、急ピッチで製作される選挙ポスターの掲示板=6日午後、長野県千曲市のシナノスクリーン工芸(桐山弘太撮影)

31日投開票の衆院選は12日、19日の公示まで1週間を迎えた。当初の想定より1週間前倒しとなった今回の日程について、自民党の東北各県連は「総裁選を追い風に、早くやった方がいい」と肯定的にとらえる一方、野党は「党利党略を優先しており(日程の決め方が)乱暴だ」と反発。衆院選をめぐる与野党の〝攻防〟はすでに始まっている。

総裁選を追い風に

自民党の東北各県連は、今回の日程を肯定的にとらえる。

宮城県連の菊地恵一幹事長は、公示が想定よりも1週間前倒しになることに関して「いずれにしてもやる選挙。事務は大変かもしれないが、どこの党が、あるいは誰が有利不利というものはない」と指摘。宮城県の場合、衆院選と知事選が同日選となることで、有権者が投票所へ足を運ぶ回数が1回で済み、投票率の向上が見込まれる。菊地氏は「単純に有権者が投票しやすくなったことはいいことだ」と話した。

青森県連の清水悦郎幹事長は「総裁選の盛り上がりをそのまま選挙戦に持ち込む意味では早い方がいい」と指摘。「当初の想定より早まったが、(県連として)万全の準備をして臨んでいる」と強調した。

秋田県連の選対本部長を務める加藤鉱一副会長は「総裁選を通じて、自民党は保守本流から中道左派まで幅広い考え方を内包した総合政党であることが広く無党派層にも理解された。この機運が冷めないうちに、追い風にしたい思いが大きい」と指摘した。

野党共闘で審判を

一方、立憲民主党の各県連は否定的だ。

岩手県連の木戸口英司選対本部長は「戦後の衆院選で解散から公示まで一番短い。有権者に適正な判断をしていただくための準備期間を十分に取らず、新型コロナウイルス対策や外交が行き詰まるなかで、全く総括もされていない」と厳しく批判。その上で「菅義偉(すがよしひで)前首相が1年で退陣したことは、新型コロナ対策の失政を意味している。これまでの安倍晋三・菅政権でこの国はどうなったのか、これを問う選挙」と政権交代への強い意欲を示した。

山形県連の石黒覚代表は「野党にとっては(公示まで)時間不足という印象がある」と指摘した上で「自公が過半数を割らなければ、野党の勝利とはいえない」と引き締めた。

共産党福島県委員会の町田和史委員長は「『ご祝儀相場のうちに』という党利党略を優先した結果ではないか。少し乱暴な気がする」と述べた上で「影響があるのは、予定していた演説会の日程を前倒しにする程度。市民とともに野党の共闘で、審判を下したい」と言葉に力を込めた。