近隣住民ら動揺「恨まれる人ではない」 甲府2人死亡火災 - 産経ニュース

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近隣住民ら動揺「恨まれる人ではない」 甲府2人死亡火災

全焼した住宅を調べる消防隊員ら=12日午前8時45分ごろ、甲府市
全焼した住宅を調べる消防隊員ら=12日午前8時45分ごろ、甲府市

甲府市の井上盛司(せいじ)さん方が全焼した火災で、連絡が付かなくなっている井上さん夫婦は、地域の行事にも率先して参加するなど、気さくな人柄で知られていた。娘2人と一家4人で温かい家庭を築いていたといい、周辺住民らは日常の「幸せ」を奪った突然の事件に、動揺し、憤った。

井上さん一家は約20年前から、現場の一軒家で暮らしていたという。「設計関係の仕事をしている」。そう周囲に話していた。

近隣の男性(73)は自治会の清掃行事で、井上さんが根気が必要な溝の掃除を一生懸命やっていた姿を覚えている。男性は「まじめな人で、トラブルに巻き込まれるようには見えない」と力を込めた。

70代の女性は、10年ほど前の大雪で途方に暮れているときに、井上さんから「やりますよ」と声をかけられたという。自宅の周辺の雪かきを手伝ってもらった。「その気遣いがうれしかった。奥さんも元気がある人で、夏祭りで娘に浴衣を着せてあげるなどかわいがっていた。すてきな家族で、恨まれるような人たちではない」と涙ぐんだ。

出火前後には、爆発音を聞いた住民や灯油のような臭いを感じた住民もいた。「なぜ巻き込まれたのか」「早く犯人を捕まえてほしい」。周辺住民は口をそろえた。