事件前の混入、供述せず 点滴連続死で元看護師被告人質問

横浜地裁
横浜地裁

横浜市の旧大口病院(現横浜はじめ病院・休診中)で平成28年、入院患者3人の点滴に消毒液を入れて殺害したとして、殺人罪などに問われた元看護師、久保木愛弓被告(34)の裁判員裁判第6回公判が12日、横浜地裁(家令和典裁判長)であり、検察側の被告人質問が行われた。事件以前の患者への消毒液混入について「お話ししたくありません」と答えた。

捜査関係者によると、被告は逮捕後、取り調べに「(事件発覚前から)20人ぐらいに入れた」と供述した。この日の公判で、消毒液を混入すれば殺害したとされる患者3人が死亡すると確信していたか問われ、否定したものの「おそらく亡くなるとの認識だった」とも述べた。

また、看護師が誤って消毒液を混入したとのニュースを見て、殺害方法を思い付いたと話した。

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