令和3年産のコメ収穫予想を上方修正 - 産経ニュース

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令和3年産のコメ収穫予想を上方修正

東京・霞が関の農林水産省
東京・霞が関の農林水産省

農林水産省は12日、令和3年産の主食用米について、9月25日時点の予想収穫量が700万2千トンと前年実績比22万4千トン減少するとの見通しを発表した。7月公表の政府の需給見通しの生産量(693万トン)より上振れるが、需要予測の703万トンを下回る。新型コロナウイルス禍による需要減で追加の需要対策に追われる中、同省の担当者は在庫量調整に向けた「改善」につながるしている。

作柄調査では、全国の3年産の作況指数(平年=100)は100と平年並みを見込む。コメ主産地の北海道が108の「良」、東北は102の「やや良」と作柄に恵まれた。結果、水田10アール当たり予想収量は539キロと前年比8キロ増、平年収量比でも4キロ増となる見込みだ。

3年産の主食用米の作付面積は130万3千ヘクタールと前年実績と比べて6万3千ヘクタール減少し、過去10年で最大規模の作付け転換となった。

主食用米から作付け転換先としては、飼料用米や米粉用米、輸出向け(新市場開拓用米)などで過去最大の作付けとなったほか、加工用米や麦も前年より作付けが増えた。

作付け転換が過去10年で最大規模となった要因として同省担当者は「2年産の在庫量推移や3年産の米価への影響など、生産現場と危機感が共有されたため」と分析。4年産については「(足元の)米価や在庫状況をみれば、引き続き作付け転換に取り組まねばならない状況だ」と話す。

コメの需要は新型コロナ禍で外食産業が打撃を受けたことで急減し、2年産の在庫が積みあがっている。農水省は米価下落対策として長期計画的な販売を支援する「周年事業」で対応しているが、岸田文雄首相は11日、15万トンの特別枠の追加支援を表明している。(日野稚子)