120人超犠牲「決して忘れない」 台風19号2年で追悼式

宮城県丸森町で開かれた台風19号の犠牲者追悼式で、黙とうする遺族ら=12日午前
宮城県丸森町で開かれた台風19号の犠牲者追悼式で、黙とうする遺族ら=12日午前

記録的な豪雨で13都県の120人超が犠牲となった令和元年の台風19号(東日本台風)は12日、上陸から2年を迎えた。宮城県丸森町では犠牲者の追悼式が開かれ、遺族らが教訓の継承を誓った。各被災地の計5千人超が仮住まいを強いられ、生活再建は依然途上にある。

災害関連死を含め11人が死亡、1人が行方不明となった丸森町の丸森まちづくりセンターでは午前10時、新型コロナウイルス対策で入場者を制限し式典を開催。黙禱の後、保科郷雄町長は「あの日のことを決して忘れず、やるべきことを積み重ね、一日も早く安全安心で穏やかな日常を取り戻すことができるよう全力を挙げて取り組む」と誓った。

福島県庁では午前9時の一斉放送に合わせて職員が黙禱。災害対策課の平野井徹課長は「県に初めて大雨特別警報が出された水害で、今も復旧半ばだ。2年前を振り返り、避難経路の確認など防災意識を高めてほしい」と県民に訴えた。

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