北海道美瑛町でグライダーが墜落し、乗っていた男性2人が死亡した事故で、機体は動力付きで、離陸直後にエンジンが停止した可能性があることが12日、国土交通省への取材で分かった。「離陸してすぐにエンジンの音がしなくなった」との証言が目撃者から寄せられたという。
道警旭川東署によると、グライダーは新品で、9月に届いたばかりだった。今回が3回目の飛行で、エンジンの不具合も含めて調べる。
墜落したグライダーは美瑛滑空場近くの河川敷で川に漬かり、機体の尾翼周辺が大きく折れ曲がっていた。警察官ら10人以上が一部をブルーシートで覆ったり、破損状況を確認したりしていた。
現場を訪れた美瑛航空協会の会長によると、亡くなった2人は関西から訪れた機体の所有者と、関東から来たその友人。2人とも協会の会員だった。