栃木・JR鹿沼駅前にシウマイ像完成 「崎陽軒」初代社長の出身地 - 産経ニュース

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栃木・JR鹿沼駅前にシウマイ像完成 「崎陽軒」初代社長の出身地

崎陽軒の野並直文社長
崎陽軒の野並直文社長

栃木県鹿沼市で「シューマイのまちづくり」に取り組む鹿沼商工会議所などは、JR鹿沼駅前に「シウマイ像」を完成させた。除幕式には、「シウマイ弁当」で知られる崎陽軒(横浜市)の野並直文社長や福田富一栃木県知事らが出席した。同商議所は今後、大阪や九州での展示会出展や、シューマイ提供店のマップ作りなどを通して市をアピールしていく。

鹿沼市は、崎陽軒の初代社長で「シウマイ」の生みの親の野並茂吉氏の出身地。シウマイ像を制作したのは東京芸術大非常勤講師で彫刻家の石井琢郎さんで、「シウマイが人の手で握られて作られてきた」という茂吉氏の言葉から「にぎる」をテーマとした。地元の深岩石を使用して空洞を作り、その中に彫刻を施した。掌の中に、「未知なるもの」「可能性があること」などを表現したという。

石井さんは「記憶してくれる人がいることが長く残る彫刻といえる」と説明。「コロナ禍でこのプロジェクトが実現できたことは大きな価値がある。大人たちの取り組みを子供たちは見ているので、思いが連鎖していけば」と話していた。

除幕式で崎陽軒の野並社長は「初代の偉業を後世に残すべく、像を設立していただきありがとうございます」とあいさつ。福田知事も「シウマイ像がまちづくりのシンボルとして多くの人に親しまれ、観光スポットになることを願っている」と述べた。

シューマイのまちづくりは、同商議所が今年、75周年を迎えるのを記念して企画された。シウマイ像は茂吉氏の業績をたたえ、町おこしにつなげようと、昨年4月にプロジェクトがスタートした。

昨年10月、同商議所、同社と東京芸大の3者で覚書を締結し、飲食店向けのシューマイづくりの研修会や、小学生向けの「シウマイ像」モニュメントづくりなどを行ってきた。今では市内の飲食店など50店が地元の素材を用いた独自のレシピで「かぬまシウマイ」を開発し、提供を始めている。

同商議所の木村剛考会頭は「シウマイ像の完成で、かぬまシウマイによるまちおこしはスタート台に立った。宇都宮のギョーザ、佐野のラーメンのように多くの人に鹿沼を訪れていただければと願っている」と話した。(松沢真美)