端切れに無限の可能性 兵庫・縫製加工会社 焼却量減 機械部品に変身

残糸の利活用案として、残糸を原料にバイオエタノールを作り、再生可能エネルギーとすることを例示。地域で検討を進めることを求めている。

兵庫県立工業技術センター・繊維工業技術支援センターの古谷稔元所長(66)は「生地などの大量廃棄を許さないという意識を業界全体で高めないと、消費者に製品を買ってもらえない風潮が強まっている」と指摘。「生産者は情報を積極的に集めてリサイクルなどに取り組むべきだ」と話している。

女性の働きやすさも追求

江戸時代後期の1790年代に歴史をさかのぼる播州織。最盛期の昭和62年には3億8776万平方メートルの生地を生産し、その7割が輸出されていた。そうした活況を支えていたのは、縫い手など女性の労働力だった。

ソーイング竹内も、従業員25人のうち7割に当たる18人が女性。育児や介護などそれぞれの生活に合わせた労働時間の規定を設けたり、出社できない従業員に内職を依頼するなど、女性の働きやすい職場づくりを目指す。

竹内さんは「廃棄生地の削減も、女性が働きやすい職場づくりも、『SDGs』という言葉を知る前からの取り組み」と話す。SDGsの浸透とともに、さらに改善を進める方針だ。(小林宏之)