中国、「対話の門を閉めた」と台湾・蔡氏演説を非難

台湾の双十節(建国記念日)祝賀式典で演説する蔡英文総統=10日、台北(中央通信社=共同)
台湾の双十節(建国記念日)祝賀式典で演説する蔡英文総統=10日、台北(中央通信社=共同)

【北京=三塚聖平】中国国務院(政府)台湾事務弁公室の馬暁光(ば・ぎょうこう)報道官は10日に出した談話で、台湾の「双十節」式典で蔡英文総統が行った演説に対し「対話の基礎を破壊し、『台湾独立』の分裂をはかり、両岸(中台)対話の門を閉めた」と非難した。「一つの中国」原則と、それに基づく中台当局間の「1992年コンセンサス(合意)」を認めない蔡政権にいらだちを示した。

馬氏は、習近平国家主席が9日の演説で表明した「平和的な方式による祖国統一の実現」を改めて強調し、統一を受け入れるよう台湾側に迫った。独立志向の台湾与党、民主進歩党に対し「われわれが打撃を与えて抑止するのは時代の流れに逆行する民進党当局と『台湾独立』勢力であり、広範な台湾同胞では決してない」とも述べた。

一方、中国国営中央テレビは10日、中国人民解放軍で台湾海峡を管轄する東部戦区の部隊が行った上陸作戦の訓練の映像をソーシャルメディア上で公開した。「部隊の上陸作戦能力を鍛えた」と強調しており、台湾で双十節の式典が開かれるのに合わせて映像を公開し、台湾側に圧力を加える狙いがあるとみられる。

「中国の圧力に屈さない」台湾で双十節記念式典、蔡氏が演説