シドニー、都市封鎖解除 感染者ゼロは断念

11日、オーストラリア・シドニーで店の前にできた行列(AP=共同)
11日、オーストラリア・シドニーで店の前にできた行列(AP=共同)

オーストラリアのシドニー都市圏で導入されていた新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が11日、約3カ月半ぶりに解除された。地元の東部ニューサウスウェールズ州当局は、当初目指していた感染ゼロを断念。州内の16歳以上のワクチン完全接種率が70%に達したのを受け、経済再開に踏み切った。

ニューサウスウェールズ州はこの日、感染者496人と死者8人を確認。新型コロナを制圧できないまま都市封鎖を解除するオーストラリアで初めての地域となった。

11日、オーストラリア・シドニーのパブでビールを楽しむ客たち(ロイター=共同)
11日、オーストラリア・シドニーのパブでビールを楽しむ客たち(ロイター=共同)

一方、新規感染をほぼゼロに抑え込んでいる東部ブリスベンや西部パースなどがある一部の州政府は、シドニーとの往来を今後も拒否する方針。

シドニーでは、ワクチン接種済みか16歳未満の人であれば自由に外出でき、商店での買い物やレストランでの食事が可能となった。(シドニー共同)

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