衆院代表質問 首相答弁要旨「『成長も分配も』が基本スタンス」

衆院本会議で代表質問に臨む岸田文雄首相=11日午後、国会(矢島康弘撮影)
衆院本会議で代表質問に臨む岸田文雄首相=11日午後、国会(矢島康弘撮影)

11日の衆院本会議で行われた各党の代表質問に対する岸田文雄首相の主な答弁は以下の通り。

【新型コロナウイルス対策】

病床と医療人材の確保、在宅療養者に対する対策、ワクチン接種など対応策の全体像を早急に示すよう3大臣に指示した。コロナ病床が十分に稼働しなかったことなど、この夏の反省も踏まえ、近日中に全体像の骨格を指示する。

これまでの対応を徹底的に分析し、何がボトルネックだったのか検証する。司令塔機能の強化や人流抑制、医療資源確保のための法改正、国産ワクチンや治療薬の開発など危機管理も抜本強化していく。

【経済政策】

岸田政権は「成長か分配か」ではなく「成長も分配も」が基本スタンス。成長を目指すことは極めて重要であり、その実現に向けて全力で取り組む。それが民主党政権の失敗から学んだこと。同時に、働く人への分配機能の強化などにより成長の果実をしっかりと分配することで初めて次の成長が実現する。

賃上げに向けた税制強化あるいは下請け対策強化など、まずやるべきことがたくさんある。金融所得課税の強化については優先順位が重要。現在1000億円規模の賃上げに積極的な企業への法人税支援の抜本強化を検討していく。

【拉致問題】

全ての拉致被害者の1日も早い帰国を実現すべく全力で取り組む。私自身、条件をつけずに金正恩朝鮮労働党総書記と直接向き合う決意だ。外務大臣として4年7カ月務めた経験も生かし、自ら各国首脳との信頼関係を構築し、首脳外交を展開していきたい。

【核兵器禁止条約】

核兵器のない世界への出口といえる重要な条約だが、核兵器国が参加していない。同盟国である米国の信頼を得た上で核兵器のない世界の実現に向けて共に前進をしていきたい。

【選択的夫婦別姓】

国民の間にさまざまな意見があるところで、しっかりと議論すべき。同性婚制度導入についてはわが国の家族のあり方の根幹に関わる問題で極めて慎重な検討を要するものだ。

【憲法改正】

さまざまな論点について建設的議論を重ね、国民の理解を深めていくことは国会議員の責任。憲法審査会において与野党の枠を超えて活発な議論が行われることを期待する。