点滴連続死被告人質問詳報

(2)最初の犯行「ほっとした気持ちが大きかった」

《犯行に使った消毒液「ヂアミトール」はナースステーションにあったもので、注射器を直接瓶に刺して吸い上げた。犯行の際は周囲に人がいないか確認し、点滴に注射するまでは白衣のポケットの中に注射器をしまっていたという》

弁護人「(犯行後)自分がしたことに対して不安などはなかったか」

久保木被告「いいえ」

弁護人「興津さんが亡くなったことを聞いたときの心境は」

久保木被告「(数秒沈黙し)本当に申し訳ないですが、その時は、ほっとした気持ちが大きかった」

弁護人「後悔はしませんでしたか」

久保木被告「はい」

《終始小さく弱い声で話す久保木被告。だがその回答に迷いは見られないようだった》

=(3)に続く

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