【クリップ!】ピュアで繊細、愛にあふれる 「恋です!」杉野遥亮 - 産経ニュース

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ピュアで繊細、愛にあふれる 「恋です!」杉野遥亮

撮影・加藤圭祐
撮影・加藤圭祐

弱視の盲学校生、赤座(あかざ)ユキコ(杉咲花)が、地元で恐れられている不良少年に出会い、少しずつひかれあっていくラブコメディーで、不良少年の黒川森生(もりお)を演じる。

森生は家族との過去のできごとや顔に傷があることで、周囲が信じられなくなっている。「本人はヤンキーと自認しているわけではない」というが、こわもての外見から、周囲には誤解されがちだ。「とてもピュアですが、同時にいろいろな面を持っている人物だと思います。傷つきやすいし繊細だし、愛にあふれてもいる」と森生の性格を分析する。

第1話では、白杖(はくじょう)をついて盲学校に通うユキコが、点字ブロックの上で話し込む森生たち不良に遭遇。白杖をつかまれ反射的に蹴り上げたユキコの足が森生の股間に当たるも、心配して顔を寄せてきたユキコに森生が〝一目ぼれ〟する2人の出会いのシーンが描かれた。「目の前のことに一生懸命で、実はチャーミング」という森生は、ユキコの障害に偏見を持つことなく、まっすぐにぶつかっていく。

原作は、うおやまによる4コマ漫画。ドラマ出演が決まるより前に読んでいたという。「温かさが、心にじわっと広がっていく感覚があった。温かい空気感、すてきな世界観を持つ作品に参加できることは、すごくうれしい」と喜ぶ。撮影に当たり心掛けているのは、「ドラマではユキコといるシーンが多いが、そうでないところで、森生はどんな気持ちでいるんだろう」と考えるなどして〝余白〟を埋めていくことだ。

タイトルには「ヤンキー君と白杖ガール」とあるが、ヤンキーも弱視も二人の一部であって、それがすべてではない。そもそも障害もコンプレックスも傷も何もない「普通」などない、と力をこめる。「会話をしながら理解し合い、成長していく2人と、彼らに影響される周囲の人物に、癒やしと温かさと気づきをもらえると思います」

ドラマ出演が続く売れっ子だが、「目の前のことを積み重ねて、成長し続けていきたい」と謙虚に語る。今作を通じて「障害者に限らずいろいろな人がいる中で、皆が生きやすい世の中はどういうものなのか」を考えたいという。

異なる環境に育った2人の愛の物語は、そんな世の中をつくる一助になるはずだ。(道丸摩耶)

「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」は日本テレビ、水曜午後10時。


すぎの・ようすけ 平成7年生まれ、千葉県出身。27年に雑誌「FINEBOYS」の専属モデルオーディションでグランプリを獲得。28年、配信ドラマ「民王番外編 秘書貝原と6人の怪しい客」で俳優デビュー。近年の主な作品にドラマ「教場Ⅱ」(フジテレビ)、「東京怪奇酒」(テレビ東京)、「僕の姉ちゃん」(Amazonプライムビデオ配信中)、映画「東京リベンジャーズ」など。