「雲外蒼天」揮毫に込めた〝成長への強烈な意欲〟 藤井棋聖就位式 会見一問一答 - 産経ニュース

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「雲外蒼天」揮毫に込めた〝成長への強烈な意欲〟 藤井棋聖就位式 会見一問一答

就位式後の会見で、賞杯を手に写真撮影に応じる藤井聡太棋聖=10日午前11時32分、東京都港区の「グランドニッコー東京 台場」(川口良介撮影)
就位式後の会見で、賞杯を手に写真撮影に応じる藤井聡太棋聖=10日午前11時32分、東京都港区の「グランドニッコー東京 台場」(川口良介撮影)

産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」で、史上最年少でタイトル初防衛に成功した藤井聡太棋聖(19)=王位・叡王=の就位式が10日、東京都港区台場の「グランドニッコー東京 台場」で行われた。記者会見での一問一答は以下の通り。

--防衛しての就位式の心境は

「前期の棋聖戦はタイトル戦の登場自体が初めてで実感がわかないところがあったが、今回はそのときの経験もあって、実感がわいてきた」

--タイトル戦では全て奪取と防衛に成功しているが、今後の目標は

「結果そのものは目標にすることではないかなと思っている。タイトル戦での貴重な経験を生かしてより成長できるように努めていきたい」

--揮毫(きごう)した扇子の文字「雲外蒼天」に込めた思いは

「強くなることで、盤上において今まで見えていなかった新しい景色が見えてくるかなと思うので、それを目指していきたいということを込めました」

--習字はあまり得意ではないと言っていたが、書くのは上達したか

「やっぱりまだまだ経験不足なので、少しずつですけど、練習していけたら」

--棋聖戦3局のうち2局が相掛かり。最近は採用率が高い。増えた理由をどう捉えているか

「今年に入るまで先手番ではあまり採用していなかったが、今年になってから関心を持って指し始めた、相掛かりは序盤から一気に激しい展開になることもあれば、また駒組みに戻ったり、かなり展開のバリエーションも多くて、端歩の位置関係などでその変化の成否や判断が変わってきたりすることも多い。非常に奥が深い、まだまだわからないことが多い戦型なのかなと感じている」

--今後も相掛かりを追究したいか

「極めたいというよりは、バランス良く強くなることが理想かなと思っている。適切に判断できるようにやっていければ」

--今夏は棋聖戦から始まって対局日程がタイト。昨日も竜王戦第1局があり、体調や気持ちに疲れはないか

「自分としては充実感があるというか、1局ごとに課題が見つかるということがあるので、それを次の対局につなげるという良いサイクルでできているのかなと思います」

--タイトル獲得と防衛をして、名実ともに将棋界の第一人者になったと思う。将棋の海外普及に対する関心は

「将棋は本当に奥が深い素晴らしいゲームだと思う。海外の方も含めて少しでも多くの方に将棋を知っていただいて、関心を持っていただきたいという気持ちはある。プレーヤーとしてよい将棋を指すということが最優先になるが、長期的にもそういった視点を持って活動していけたら」

--東西の新しい将棋会館の建設委員会に名を連ねている。どのような役割を担いたいか

「クラウドファンディングなども行っている状況ですので、そのあたりも微力ながら協力していければ。新しい将棋会館で対局できる日を楽しみにしたい」

--プロデビューして5年。タイトル戦を重ねた1年と、デビューから初タイトル取るまでの1年は力の付きかたの違いはあるか。この1年はどういう経験を積んだか

「タイトル戦で強い方と数多く対局することができるので、この1年は本当にこれまで以上に得るものが多い1年だったと感じている。上回られてしまう場面も多かったので、これから改善して強くなっていけるように指していけたら」

--印象に残った棋聖戦での対局で第3局の苦しい状況から挽回したところを挙げた。最後まで諦めない闘志のモチベショーンは

「対局で形勢が苦しくなってしまうとどこかでミスをしてしまっているということ。そのことに対して残念な気持ちもあるが、終わった後に反省すること。目の前の局面で1手1手最善を追究する、不利な局面であっても一番頑張れる手を指すことが対局に臨む上で大事なことだと思っている」

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